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歩み寄り

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違うフィールドにいる人同士が、
うまく話を理解しあうことって、
意外と難しい。
一方が当たり前と思って話していることが、
片方はまったく持っていない視点だったり。
他方への理解を示したつもりが、
只の思い込みで的外れだったりもする。
お互いの言い分を言い合うばかりで、
まったく噛み合わないのは、
そういうところ。
各々にとって大事なことは何か。
そこだけは譲れないってことも、
少なからずある。
互いを尊重しあえること。
妥協ではなく、
歩みよりがうまく出来るとよいなって思う。



この話に続けるのがふさわしいのかわからないが、
たまたま興味を持って手にした本。
GOTH モリノヨル』 乙一×新津保建秀(写真)
写真家、新津保建秀さんがコラボしているというところに興味をもった。
ストーリーとしては、ミステリー小説の分野のようで、
ちょっと読後すがすがしくはない内容だが、
人間にはそういう面もあるかもしれないって、まぁ私は受け入れられはするかなー。

で、作家と写真家のコラボな本なんだけど、
この二人の落としどころはどこだったのだろうかと思って。

感想としては、
ストーリーを補うための挿絵的な写真ではなくて、
『冷静と情熱の間』だっけ、
江國香織さんと辻仁成さんが、両サイドの視点から物語を書いたのに近いような感覚。
ここに登場した少女を違った角度で解釈した写真という風に感じられて、
本の構成としても、本文が終わった後に何ページもの写真が続く。

やや違和感を感じなくもなかったけど、
そいういう形式に馴染みがないからというだけの理由のように思う。
こういうのもありだなって、興味深く思った。

写真の見せ方、生かし方。

先日のPIEでも、写真集を作るサービスの紹介がやたら増えていて、
手軽にできる方向性も選択肢も膨大にあるけど、
さて、どうしようかなって
悩む。

by artandact | 2009-04-13 22:04 | 心境