存在

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今日は風が強くて、
海が、海らしかった。

海 と言っても、
私が普段見ているのは、
灰色の東京湾。
今日ももちろん水はグレーだったけど、
風に押されて盛り上がる水のうねりや、
しぶきを上げる白い波が、
「そこに海があったんだ」ということを思い出させた。

ガラス窓にさえぎられたビルの中からでは、
視覚しか働かない。
波の音、
塩を含んだしめっぽい空気、
磯の香り、、、
そんなものはシャットアウトされていて、
いつしかそこに海が存在することを忘れてた。

穏やかな日は、
そこが水であることすら意識から消える。

何かに意識を持つということは、
それだけで物事に意味を持たせる。
その逆で、
いくら目前にあっても、
そちらへ向く意識がなければ、
その存在は価値を発揮しない。

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by artandact | 2009-07-10 23:26 | 感覚