コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ

*これから観劇予定の方は、読まれない方がよいかも?。
           大満足!ってことだけ先にお伝えします!*
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Bunkamura20周年記念特別企画
コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ
第一部:VOYAGE「船出」
第二部:SHIPWRECK「難破」
第三部:SALVAGE「漂着」


開演前、ステージ上にまるで読みあわせの稽古場かのようなラフな格好で
出演者が座り雑談している。
開演ベルが鳴ると一転、役者が役に早替えするところを見せ、劇場内の空気を一変。
舞台の世界へと観客をすっと引き込むすごいやりかただと早々にぞくぞくした。

対面式の舞台。
表も裏も無いので、同一平面、同一空間に存在している不思議な舞台。
形式や、紗幕の使い方とかちょっとコルテオと似通う部分を感じたりもしつつ、
右脳左脳の問題から、対岸から見ると異なる印象を持つんだろうか、などとも思いつつ、
だんだんとその空間に溶け込んでいくのを感じる。

2~3時間完結の舞台だと読み取りきれない物語の奥行きがどんどん展開されていく。
全く知らなかったその時代のロシアの思想家達の思考・熱意に、
どんどん洗脳されていく感じがする。
あたかもその時代を生き延びてきたかのような気分。
まだまだこの時代を生き続けたいような高揚感。
9時間という時間、飽きることもなく、難しいセリフを懸命に理解しようとし、
舞台ってこんなこともできてしまうんだって呆然としてしまった。

こんなにも膨大な思想的なセリフを理解して演じるすごさ。
出演された役者さんはほんとうに尊敬に値すると思う。
9時間。
まったくぶれずに、全身でその人物として存在してた。
どの登場人物もものすごい熱演だったけど、
特に、池内博之さん演じるベリンスキーの熱弁っぷりが強烈で、
バクーニンを演じた勝村政信さんの役柄もさることながら、
舞台をとっても楽しんでる空気が印象的で、、、
いやはや、まだまだ興奮さめやらぬ状態で。
舞台となったその時代のパワーもすごくて、
ほんとうにその時代を‘生きた’人たちなんだなという感動と共に、
日本における学生紛争みたいな時代にもし生きていたら、
どうだったんだろう?と考えてみたりして。

9時間の舞台って・・・?と思っていたけど、
途中で飽きさせることなく、まだまだ続きを期待させてしまうエネルギー。
こんなにもエネルギーが集結している場に立ち会えたことが、間違いなくものすごい経験。
これほどのパワーを注ぎ込める活動ができたなら、なんてすばらしいことだろう!

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by artandact | 2009-09-24 00:57 | 舞台