個性

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私は、やっぱり花を撮るのが好きだけど、
花を撮る人なんて、たくさんいる。
だから、ふと、
花がタイトルになっている写真集をいろいろとみてみようって思って。
私が勝手に思った印象。

荒木経惟さんの『花人生』。
エロスとタナトス ということを語られていたりするけれど、
燃え尽きるまで惜しみなくさらけだされているような激しいエネルギーを感じる写真。

浅井慎平さんの『花』。
白ホリ背景にスタジオで撮られていることもあって、
同じ花でも丸かったりとがっていたり、いろいろな表情が人っぽく感じられたりもして。

秋山正太郎さんの『花―365日』 『花逍遥―366日』
ソフトフィルターで淡く幻想的なイメージに撮られていて、
自然の中で共生している花を愛でている、花への賛歌という感じを受ける。

蜷川実花さんの『Acid Bloom』
もちろん、ビビッドな色彩感覚の影響も大きいけれど、
花が秘めているエネルギーが内面から湧き上がってくるような感じ。

Haward Schatz氏の『BOTANICA』
花びらの規則正しい配列の美しさとか、
自然が生み出す幾何学的でデザイン的な造形のおもしろさをクローズアップしている。

Robert Mapplethorpe氏の『The Complete Flowers』
茎まで含めライン、曲線が果てしなく美しくて、
繊細な凛とした、張り詰めた空気感を感じる。

同じ花を素材としていても、
どれ一つとして同じ表現は無い。
そして、私の撮りたい花も、
そのどれとも異なる感覚だなーって思って。

もちろん、有名な写真家さんの、
人々に感動を与える写真だけあって、
どれも一枚一枚の力がすごくて、ものすごく素敵。

それは、きっと自分とは違った視点・表現というところが、
おもしろくて興味をとっても惹き付けられるのだなとも感じて。

秋山正太郎さんの、自然の情景を含めた撮り方や、小さな雑草へも向けられている視線や、
蜷川実花さんの花の美しい色や細部への迫り方や、
メープルソープ氏のラインへの意識には大きく共感するけれど、
100%イコールの共感にはやっぱりならない。
そこが個性。

そうやって見ていくと、
私の撮りたいのが何かということが、また一歩明確になった。

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by artandact | 2009-10-26 01:02 | 写真