圧巻

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アルルカン、天狗に出会う~(H)arelequin/Tengu~
作・出演:ディディエ・ガラス(フランス)
@舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」

始終、もう、釘づけでした。
どの動き、どの言葉にも無駄が無く、
すべてが意味を持つ。
ブレも淀みもない。
心地よい緊張感の連続。
そして、自然とわき上がってしまう笑い。

独り芝居で、
こんなにも深みのある世界を創りだせるなんて!
表現をすることに関する、
ほんとうのプロフェッショナルって、
こういう人のことを言うんだなーって思った。

フランス人、ディディエ・ガラス氏。
フランス語、中国語、日本語。
仮面劇、京劇、能。
言語と伝統芸能、言葉とオノマトペ。
異なる世界観を巧みに取り入れ、
人を惹きつけるパフォーマンスに創り上げる。

言葉、音、リズム、呼吸、動作
強弱、緩急、濃淡・・・
一人の人間がこんなに多面的になれるのか、
全てが当然かのごとく連動している。
身体も、声も、表情も、そして観客の心も、
何もかもを自由に操る。

この人は、世界をどのように捉えているのだろう。
言葉かと思えば動作に変化している。
動作かと思えば音に、リズムに形を変えている。
内に向いているのかと思えば、外へ向いている。
メビウスの輪のよう。

この人の舞台、
機会があれば、何度でも観たい!

六本木クロッシングで見た、
雨宮庸介氏のパフォーマンスもかなりヒットだったけど、
最近、会話で成り立つちゃんとした(?)芝居よりも、
パントマイム的だったり、
何かが抽出されてデフォルメされているような表現に、
とても興味を感じる。
身体表現でここまで伝わるんだってことに、
人間という生命体の凄さを感じるとでもいえばよいのか。

公演後、アフタートークがあり、
ご自身に戻ってステージに立たれたディディエ・ガラス氏は、
さっきまで、あんなにも圧倒的なエネルギーを発していた人とは、
まるで別人のように、物静かな語り口の人物だった。

話の中で、
「その国の言葉を取り入れるのは、
劇場という空間で観客とダイレクトなやり取りをしたいから」
という話もあれば、
「自分が理解できていない言葉(外国語)を発しているのに、
それが聴く人には普通に通じるということがマジックみたいで面白い。」
というような、独特な視点の捉え方が垣間見れたり、
「能がどんなものか知っている日本人が観るから面白いのであって、この演目を他の国で同じように演じるかどうかは、よく考えないといけない。」
という、観る人のことを本当に考えての徹底した構成とか、、
日本での公演のためだけにこれだけの作品を創り上げたなんて、
ほんとにすごいことで、
そんな特別なプログラムを観せてもらったということで、
相当に感動的で。
どうやら、先週、
東京でも公演をされていたよう(知らなくって残念!)だけど、
もっともっと日本での公演が行われればいいのに~って、
心から思う。

この「楕円堂」という劇場も、また素敵で。
ロビースペースが畳張りだったり、
空間全体が木造で、なんとも日本的な空間。
そんな空間もふんだんに生かしたこのパフォーマンスは、
予想をはるかに飛び越えて、圧巻で、
私の観劇ツアーのラストに、
強烈なインパクトを残してくれました。

なので、、、今週末も、行けることなら
再び静岡に観に行きたい!
来週も行きたい!
と思うのですが、、、それは叶わず。

あ、そうそう
今日6/23~7/24 まで、
船橋健恒会ケアセンター での写真展示に、
2作品出展させていただいています。
個展を観に来て下さった方が、作品を気に入ってくださり、
主催されているフォトクラブの活動に、
特別出展を、とのお声掛けをくださったのです。
ケアセンターなので、暗めな(笑)私の写真の中でも、
なんか気持ちが引き上げられるようなものを、
と思って選んでみたのだけど、、どうかな~。。
もちろん、花 ですが、
会場の雰囲気がわからないだけに、
マッチしているかちょっとドキドキ。
週末お伺いしてみる予定です。


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by artandact | 2010-06-24 00:33 | 舞台