ゆるがない強さ
高校野球も終わって。
特に鑑賞していたわけでもないけど、
たまたまそんな話になって、
球場には魔物がいる。
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接戦の時とか観客席の空気がおかしいことになる。
とかいう話になって。
あ、そうなんだ。
魔物って実は観客なんだなーって思った。
数えきれないほどの視線が降り注ぐグラウンドに立つって、
ものすごい緊張感なんだと思うんだけど、
客席の興奮とか落胆とか歓喜とか、そういうのって全部、
空気の振動となって伝わってくるだろうから、
それは精神面に大きな影響を与えることになるだろう。
同じように、
劇場にも、何かが棲みついているというようなことをよく言うけど、
結局それも、実は観客そのものなんだろうなって思えた。
観客の反応。そこから生まれてくる空気。
それが、稽古場で創り上げたさまざまなバランスを
揺るがしてしまう可能性。
そういうものに影響されない域に達しているパフォーマーは、
どんなテンションの観客をも感動に導くことができるのだろうけど、
訓練でどうにかなるものなんだろうか。
精神力。
先日、NYで活躍する日本人ダンサーTAKAHIRO氏が番組で、
「経過は己がために
結果は他がために」
と話されたのがとっても印象的で。
そういう心の持ち方だったり、
多くの人を惹きつけ感動を呼び起こすことのできる人々は、
やはり何かゆるがない強い信念を持ってつきすすんでいる。
何かもうちょっと、
ゆるがない強さを持てればいいのにって思う。
A.K.I
by artandact
| 2010-08-23 23:58
| 心境