吸収

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珍しく、朝から行列に並んだ。
普段あまり並ぶのって好きじゃないけど、
なーんかワクワク感が伝わってくる。
かなり待っているのにみんな笑顔。
そうだよな~。
みんな、この人の話が聞きたくて来てるんだから、
待ち時間なんて苦にはならない。
到着したらすでに長い列ができていたけど、
無事、トークイベントの整理券を入手。

蜷川実花展 ―地上の花、天上の花―
@東京オペラシティーアートギャラリー

やっぱこの色彩のインパクトはすごい。
併設の本屋の、中央のスペースに写真集が並べられていて、
それだけでもう店内全部が別世界。

回顧展ということで、
馴染みの作品が多数あったけど、
部屋ごとに違った世界が現れてくるこの展示方法、
エンターテイナーだなーって思う。

ポートレートは、
個々アーティストが打ち出しているセルフイメージと(私が思っているものと)、
合わないなって思うものもあったりするんだけど、
蜷川カラーに染めるとこうなるんだなって、
その徹底度合いと、妥協のなさがすごいなーって思った。
そういえば、
夏ごろ発売された安室奈美恵さんのDVDを見ながら、
彼女のセルフプロデュース力って相変わらずすごいなといつ観ても思い、
このワールドを蜷川実花さんがスチール撮ったらどうだろう?
なんてことをふと考えたりしてたんだけど、
うーん、これは違うなって思った。
互いのワールドが強すぎて、喧嘩しちゃうんだな、、
なんて、勝手なことを思ったりもしながら観た。

前作、造花のシリーズもそうだったけど、
新作Noir、私はこれらをみるととっても気分が沈んでしまった。
過去の作品からずっと並んだあとにここへきて、
こういう方向に変化したんだっ、てことが、ちょっと意外な気もして、
そのあたりも聞けるかなと、トークイベントにさらに期待。

待ち時間、いっぱい本を衝動買い。
ミュージアムショップの取り揃えって、ほんとにいつも、うまいなーって思う。
購買意欲をそそるものがたくさん。
いやー、私って、ほんとに日本経済に貢献してる!
…もう少々、出費控えねば。

さてさて、
『蜷川とゲストによる「対談シリーズ」第1回』ということで、
ゲストは、飯沢耕太郎さん。
まず、あれって思ったのが、声のトーンとテンポ。
なーんか、私の中の蜷川実花さん像と違ったんだなー。
勝手なイメージだったんだけど、
もっとなんというかピンと張った感じを持っていて。
ところが、登場された蜷川さんは、なんとも、構えてない自然体な感じで。
そして、よく笑う。
あー、いいなー、ビッグになってもこの感じ、って思った。
初期作品からここに至るまでの作品についてのトークだったんだけど、
そういうことを考えて撮ってこられたんだなーとか。
ネガティブの上に明るいものが何層にも積みあがっていて、
そのコーティングを剥いでいって出てきたのが今回のNoirなんだ、
というようなお話も聞けて、かなり、納得した。
そしてそして、
忙しいほど調子がよくって、
暇になると具合が悪くなるっていうお話に、
大いに共感してしまった。

なんか、今日は、
この人のお話をどうしても聴かなきゃって思って、
朝から並んでしまったんだけど、
勇気付けられたというか、
お話を直に聴けて、ほんとによかったって思う。
やっぱり、直感で、これが今の自分に必要、って感じたものは、
逃さずに吸収しにいくべきだなって思った。

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by artandact | 2008-11-16 00:03 | 写真